アイスランド留学も2年目に入り、本腰を入れて修士論文と向き合う必要が出てきた。
論文やエッセイ執筆時に、最初にやることは参考文献リストの作成。
そのためのツールとして、文献検索&ダウンロードのためのサイトについて簡単にまとめておこうと思う。
アイスランド国立ー大学図書館のHPには、電子データベースの一覧がある。
多すぎて、どれを使えばいいのか最初はわかりにくいが、実際に自分でよく使うのは、結局その中の一握り。
図書館経由で利用すると便利なのは、それぞれのデータベースで文献を検索した後に[TD]というボタンを押すと、PDFで本文を入手可能かどうかチェックできること。
*アクセス表示 (Áskrift)
Háskólanetið: アイスランド大学内部ネット(HINET)経由で無料利用が可能。
Landsaðgangur: アイスランド全土から利用可能。
Opinn aðgangur: 制限なし。誰でも利用可能。
JSTOR – all collections Áskrift: JSTOR (Háskólanetið)
学術文献全般。1130の雑誌からの検索が可能。
全文ダウンロードも可能だが、最近7年間以内のものは不可。
学術文献全般。1130の雑誌からの検索が可能。
全文ダウンロードも可能だが、最近7年間以内のものは不可。
ProQuest Academic Research Library Áskrift: ProQuest (Landsaðgangur)
学術文献全般。2,400の雑誌。1986年以降。
最近の論文は全文ダウンロードも可能。
学術文献全般。2,400の雑誌。1986年以降。
最近の論文は全文ダウンロードも可能。
Skemman
Áskrift: (Opinn aðgangur)
アイスランドの高等教育機関に提出された学位論文の横断検索。
新しいプロジェクトで、1999年1月以降のものしか入っていないが、ほとんどPDFで落とせるので便利。
上記のデータベースの多くは、Zotero との同期がワンクリックで可能という利点をもつ。
(アイスランドの図書館横断検索Gegnirは、これができない。EndNoteフォーマットなどで一旦保存→インポートする必要がある。)
Firefoxのアドオンとして機能する文献管理ソフト・Zoteroは、EndNoteやRefWorksほど複雑ではなく気軽に使えるので(+フリーソフト)、日頃の文献管理を一手に任せている。
いまのところはこれで事足りているので、なかなかEndNoteなどの使い方を勉強する気になれない。
アールマン・ヤコブソンが今日の授業中に、ウグラ Ugla(アイスランド大学の内部情報交換用ウェブサイト)に授業に必要な参考文献がアップされる状況を、信じられない、と言っていた。
昔は、生徒は自分で文献を探したものだけど…というようなことも。
便利な世の中になったと言えばそれまでだが、日本の田舎にいても、ネットさえ使えればアイスランドで刊行された論文をその場で読めてしまうという状況は、必ずしも良いことばかりとはいえないだろう。
今は、莫大な情報の海のなかで、自分に必要なものをどうやって見つけ出し、管理するかという方法も学ばなければならない。
コンピュータの使い方にはもちろん個人差(や個人の趣味)があるが、そろそろ西洋史でも、専門分野ごとに特化したセミナーとかがあっていいのではないだろか。
≫追記(2010/12/16)
最近、The Oxford Dictionary of the Middle Ages, ed. Robert E. Bjork, Oxford UP, 2010 がオンラインで使えるようになった。
HI net限定だが、超便利。
スカンディナヴィア部分は、テオドール・アンダーソンが統括している。
≫追記(2010/12/16)
最近、The Oxford Dictionary of the Middle Ages, ed. Robert E. Bjork, Oxford UP, 2010 がオンラインで使えるようになった。
HI net限定だが、超便利。
スカンディナヴィア部分は、テオドール・アンダーソンが統括している。
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