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1950-60年代のアイスランドのスローガン。
1944年に独立国として歩み始めたばかりの(ただし1904から自治、1918より同君連合)、特にこれといった資源もない小国にとって、ヨーロッパ、ひいては世界の文化の中で重きを置かれる中世のマニュスクリプトは、かけがえのない財産だった。
Handritin = the manuscripts(定形)は、具体的な物としてのマニュスクリプトというよりも、むしろひとつの概念としてアイスランドの自尊心の源となっていたようだ。
(写真:マニュスクリプトを載せたデンマークの沿岸警備艇を迎える人々。
レイキャヴィーク、1971年4月21日。The Manuscripts of Iceland, p.170)