2009-09-17

Althoff

まさかアイスランドまで来て、アルトホーフをドイツ語で読むはめになるとは……。

授業名は「中世ヨーロッパとスカンディナヴィアにおける宴と贈与」。
今週の課題文献(授業までに必読)が、以下の二点。

+Althoff, Gerd. “Der frieden-, bündnis- und gemeinschaftstiftende Charakter des Mahles im früheren Mittelalter”, in Essen und Trinken im Mittelalter und Neuzeit, hrsg. von Irmgard Bitsch, Trude Ehlert und Xenja von Ertydorff unter red. Mitarb. von Rudolf Schulz, 13-25.

+ ---. “Ungeschriebene Geselze Wie funktioniert Herrschaft ohne schriftlich fixierte Normen?”, in Spielregeln der Politik im Mitterlatter: Kommunikation in Frieden und Fehde. Darmstadt : Primus, 1997, 282-304.


ちなみに先週はM.T. Clanchy, その前がW.I. Miller。
11月にはM. モースの贈与論も読むらしいが、さすがにフランス語じゃなくて英語。
授業で使う文献はすべてPDFで配布してくれる。

先生はViðar Pálsson。
2001年にアイスランド大学でBAを取り(主任指導教官はHelgi Þorláksson)、その後アメリカのカリフォルニア大学バークレー校でMAを取得、現在アイスランド大学に戻り博士論文を執筆中らしい。
1978年生まれ。年がそんなに変わらない……。

アメリカはScandinavian Studiesが盛んなイメージがあったが、今年唯一のアメリカ人クラスメイトによれば、アメリカでも地方によるらしい。
ハーバードとかは一大拠点だが、彼女の出身のヴァージニアではそこまで専門的な勉強は出来ないと言っていた。

ヴィーザルは、留学中にアメリカナイズされたのかその前からなのかはわからないが、いわゆるアイスランド史における「アメリカ学派」、おおざっぱに言ってしまえば文化人類学寄りの議論を展開するひと。
授業のテーマは「宴と贈与」だが、今のところ殆ど紛争史の話なので、日本でよく聞いていた話の英語訳を聞いているようだ。
今回は特にドイツ語のタームが多かったし……SpielregelnとかVerfassungsgeschichteとか。

途中、「封建革命」に話がおよび、しきりに「トマス・ビソン」に言及していた。
聞き覚えがなかったのであとでググってみたら、インタビューが出てきた。
-Thomas N. Bisson:the Henry Charles Lea Professor of Medieval History (emeritus) at Harvard University.

大物だった。もっと勉強しなきゃな…。

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