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今日は「夏の最初の日」で、法定祝日。
ユリウス暦導入以前の旧暦で、夏の始まりとされた月「ハルパ Harpa」の朔日だそうだ。
中世にも春・秋の言葉は使われていたものの、季節の区分で大きいのは夏と冬。
法に定められていたわけではないが、人々は夏の始まりを、1年の始まりと考えていたらしい。
人間や家畜の年齢も、「年 ár」ではなく「冬 vetr」で数えられる。
それゆえ、夏の始まりはお祭りだった。
ユール(クリスマス)と同じように祝宴が開かれ、贈り物も交換された。
≫ Árni Björnsson „Af hverju er sumardagurinn fyrsti haldinn hátíðlegur?“, Vísindavefurinn 20.4.2006.
ちなみに旧暦の月名は以下の通り。
- harpa :夏の初日/夏の第1週の木曜から (19. – 25. apríl)
- skerpla :夏の第5週の土曜から (19. – 25. maí)
- sólmánuður :夏の第9週の月曜から (18. – 24. júní)
- heyannir :7月23日—30日のあいだの日曜から
- tvímánuður :夏の第18週の火曜から (22. – 29. ágúst)
- haustmánuður :夏の第23週の木曜から (20. – 26. september)
- gormánuður :冬の初日/冬の第1週の土曜から (21. – 28. október)
- ýlir :冬の第5週の月曜から (20. – 27. nóvember)
- mörsugur :冬の第9週の水曜から (20. – 27. desember)
- þorri :冬の第13週の金曜から (19. – 26. janúar)
- góa :冬の第18週の日曜から (18. – 25. febrúar)
- einmánuður :冬の第22週の火曜から (20. – 26. mars)
とはいえヴァリエーションは多いし、キリスト教化以前の暦については史料も少なく、分からないことも多いようだ。
大学の授業も先週で終わり(MISには5月に一週間の集中講義があるが)、 あとはテストと課題提出を終えれば夏休みに入る。
そうはいっても、気温0℃で「夏の始まり」といわれてもなかなか実感が沸かない。
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