2009-12-11

Kennsla haustmisseris lauk-"Íslendingasögur"


秋期授業終了。
1限終了後(9:30a.m.)の空→
»»»

先週末で秋学期の授業と試験が終わった。
しかしトルヴィの授業のレポートが残っているので休めない。
「「アイスランド人のサガ」 のうちのどれでも良いから丁寧に読んで分析せよ」というアバウトな課題だが、授業の内容に鑑みれば、「丁寧に」とはエギルの息子を溺死させた強風の風向きレベルまで注意してサガを読むことを指すのだろう。

トルヴィの「アイスランド人のサガ」の授業は、5大サガを英語で読み(『ギースリのサガ』は時間が足りずカット)、内容について考えるというものだった。
秋学期のメニューの中ではいちばん「修士課程らしく、ディスカッションの多い」授業だったとはクラスメイトの評価。

先行研究については、最初の「エギルのサガ」ではトルヴィ自身のサガ解釈(旧約聖書との比較/詩の役割/兄弟殺し(flaticide) etc....)の紹介が主だったが、授業全体の主旋律として使われていたのはテオドール・アンダーソンの近著。

≫ Andersson, Theodore M. The Growth of the Medieval Icelandic Sagas (1180-1280), Ithaca: Cornell University Press, 2006.

すでに定評のある本書だが、トルヴィ自身も「読み返すたびに新しい発見がある」と言っていた。
個人的にはイントロダクションのサガの起源論争の研究史整理がわかりやすくて秀逸だと思う。

今は同時代サガに四苦八苦しているが、「アイスランド人のサガ」も他ジャンルのサガもいつかは自分で論じられるようになってみたいものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Get Zotero